バスケより一番に
最終章 一番に…
さよなら
―――チュンチュン…
「ん…」
そっか、私あのまま寝ちゃったんだ…
今日は部活休みだしゆっくりできる。
それに春弥に会わなくてすむし。
リビングへ行くとお父さんお母さんが引っ越しの準備をしていた。
「もう準備するの?」
「それがね、引っ越しは
明後日になったの。
だから今急いで準備してるの。
波奈も自分の部屋やってね」
「うん…」
「学校には私から言っておくから、波奈はちゃんと友達に言うのよ」
「分かった」
もう部活には顔を出したくないし、留里だけには明日言っておこ…
部屋に戻るとメールが来ていた。
見てみると春弥からだった。
「今さら何なの…」
私は内容を見ないでそのメールを削除した。
そして
「もうこれも必要ないよね」
春弥のメアドや番号を消した。
これで…いいんだよね?