バスケより一番に
次の日私は留里の所へ行った。
「えっ!?
嘘でしょ…」
「ごめんね。
皆には言わないでくれる?」
「小柴君には言った?」
そう言えば留里に言ってなかったな…
「別れたんだ」
「なんで…」
「やっぱり春弥は遊びだったみたい」
「プレゼントは?」
「投げつけちゃった」
私は春弥に赤いリストバンドを買ってあげた。
これを付けて頑張ってほしい…そう思いながら。
「本当にいいの?
小柴君に言わなくて」
「うん」
「そっか…
明日見送りに行くから」
「ありがと」
留里と別れ家に帰ると荷物はほとんど片付いていて、あるのは沢山の段ボールだけ。
明日引っ越すなんて実感わかないな…