バスケより一番に
「本当に行っちゃうんだね…」
「うん。
今まで本当にありがと」
「波奈…う゛ぅ~」
「ちょ…留里、泣かないでよ…」
「だって…ヒック…
波奈だって泣いてるくぜにぃー」
「留里が泣くからじゃーん」
私達は強く抱き合い、目が真っ赤になるまで泣き続けた。
「向こうでも頑張ってね。嫌な事とか、心配な事とかあったらすぐ教えてね?」
「うん」
「会いたくなったらいつでも言って」
「うん」
「私すぐに飛んでいくから!!」
「ありがと」
もっと話していたいけど時間は刻々と過ぎていく。
「波奈、そろそろ行くよ」
「分かった…」
「気を付けてね」
「ありがと。
高校生になったらまたここに戻ってくるから」
「本当に!?
何でそれを早く言わないの!」
「ごめーん!!」
「もぉー」
最後は泣くことなく笑顔でさよなら出来て良かった。
また会おうね留里…