バスケより一番に



次の日波奈の家に行った。



チャイムを鳴らし出てきたのは…




「はい、どなたですか?」


波奈のお母さんだった。



「あの…
波奈さんは?」


何かやけに家の中が片付いてるな…



「ごめんね。
今出掛けちゃってるの」



「そうですか…」


「あの…
もしかして波奈の…」



「お付き合いさせてもらってます小柴春弥です」


「あら、まさかこんなイケメンと…
本当にごめんね小柴君」


「すいません。
こちらこそ急に…」


「昨日どうだった?」


「まぁ…」


「私驚いちゃった。
あの子があんなにお洒落するなんて初めて見たもの」


「そうなんですか?」


「えぇ。
普段スカートなんて絶対に履かないのにしかもヒールまで…

よっぽど小柴君の事が好きなのね」




私服何かまともに見てなかった。


しかもこんなに大切に思われてたなんて…


つくづく俺は最低な男だな。



「波奈さんどこに居るか分かりますか?」



「たしか留里ちゃんの家に行ったわ」


「ありがとうございます。
それじゃあ!!」



「あっ…」


俺は急いで向かった。



あの時ちゃんと波奈のお母さんの話を聞いてれば後悔しなかったのに…



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