バスケより一番に
その日の部活は全く手がつかなかった。
ただ覚えてる事は周りの人からの可哀想と言う言葉だけ。
「ハッ…」
どうせ俺は可哀想な奴だよ。
俺は一人体育館に残っていると
「春弥…」
心配な顔をした摩乃が来た。
「あのさ…波奈先輩と何かあった?
もしかして私のせい?」
そして俺はクリスマスにあった出来事を摩乃に話した。
「それもろ私のせいじゃん!!
あ゛ぁー本当にごめんなさい!!」
「いや、俺の不注意でなった事だから摩乃のせいじゃない…」
思い出したら何かメッチャ辛くなってきたわ…。
「………よし!!
じゃあ私が協力するよ!」
「えっ!?」
「だってこうなったのは私の責任だから」
「いいよ。
もう引っ越したし。
帰ってくる訳でもないじゃん…」
すると
――――バシン!!
「いてっ!!」
頭を思いきり叩かれた。