バスケより一番に
第1章:初めての後輩
出会い
――春――
「――ん~~っ!!疲れた~」
暖かい日差しと、きもちいい風で何だか眠たくなってきた……
「ちょっと、波奈。何してんの!!
こんな所でのんびりしてたら先輩に怒られるよ」
「は~い、すいませ~ん」
私は今、これから来る新しい一年生の入学式の準備中。
「突っ立てないで早く!!」
さっきから怒っているこの人は白木留里。
私と留里は小学生からの仲で、いつも面倒を見てくれる、すごい頼りになる私の自慢の親友。