バスケより一番に
探しても
〜春弥side〜
俺は未だに信じられない。
「マジかよ……」
久しぶりに波奈を見たけど中学の頃と全然違くてびっくりした。
長く伸びた髪
前よりも白くなった透明な肌
すらっとした身体
だけどやっぱりどこかに中学の頃のあどけなさが残っていた。
「さっきのって、告白でいいんだよな…」
「おい、春弥!
始まるぞ!」
「あっ、おう!」
波奈はどこだ…
辺りを見回すと上の所に居た。
目が合うと優しく微笑んでファイトっと口パクで言ってくれた。
その言葉に一気に気合いが入った。
「勝ってやるよ…」
6点差なんてすぐに埋めてやる。
むしろ逆転してやる