バスケより一番に
春弥が海外に行ってあれからもう7ヶ月経ち高校に入ってから二度目の春がやってきた。
私はいつもと変わりなく普通に過ごしていた。
する事もなく一人中庭のベンチで桜を見ていた。
「どんな一年生が来るんだろう…」
すると
「桜付いてますよ」
「ごめん、ありがと…………」
私は驚くしかなかった。
「お久しぶりです」
「嘘………」
だってこの高校の制服を着た春弥が居たから。
「なんで?
海外に行ったんじゃ…」
「あー行きましたよ。
でもやっぱりまだこっちでやりたいって思って帰ってきました。
夏休みはまた向こうに行きますけど」
「そうなんだ」
「それに…」
少し顔を赤くする春弥。