バスケより一番に




「私、ずっと忘れられなくて…っ

ずっと、ずっと大好きだった」




なんて言ったらこの気持ちは伝わるのかな?



言葉じゃ表せないほど春弥が大好き。





「もう離れないよね?



ううん、離れさせない。

何があっても…」



私は春弥の手を握りしめた。



「うん…
もう絶対に…」







そして私達はキスをした。





「……俺さ、今までバスケより勝るものなんかないと思ってた。



だけど違った」




「…」



「波奈が初めてだよ。



バスケより一番になったのは…

だからもう絶対、一生離さないから」






「望むところ」






桜の木の下、ひとめなんか気にしない。




「大好き…」




「知ってる」



「ふふ」




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