バスケより一番に
気づけばもう授業は全て終わり、部活の時間になっていた。
「とは言われたけどそんな簡単に好きな人なんてできるのかな…?」
ボーッとしながら歩いていると…
―ガシッ―
誰かに腕を掴まれた。
「危ないですよ。
水沢先輩」
「へっ…」
私の目の前には壁があった。
「わっ!!
あとちょっとでぶつかりそうだった!!」
「しっかりして下さいよ、水沢先輩」
「ありがとう、小柴君。
気づかなかったよ」
「どんな考え事してたんですか?」
「いや、ちょっとね~アハハ」
「ふ~ん」