バスケより一番に
保健室に着くとそこには誰も居なかった。
「あれ、先生が居ない」
「じゃあ俺、冷やす物持ってきますよ」
「うん、ありがと…」
窓の外から野球部やサッカー部が練習している姿が見える。
皆頑張ってるな…
そんな事を思っていると
「キャッ!!」
「口開けてないで、早く冷やしてください」
「うん、ありがとう」
小柴君から渡された氷を鼻に付けると、ひんやりしていて気持ちいい。
「何か今日水沢先輩ずっと上の空って感じでしたね」
「そうだったかな?」
まぁいつもよりは少し?
いやっ、思い返せば結構ボーとしてたな…