バスケより一番に
「多分寝不足かも。
昨日ちゃんと寝たんだけど眠たくて」
「あまり無理しない方がいいですよ」
「ハハ、そうだね。
それよりさっきのは痛かったな~」
「友達とパスの練習してたらつい勢いあまって……
本当にすいませんでした」
私は何故か少しからかいたくなった。
「もぉ、こんな姿見られたら恥ずかしくてお嫁に行けないよ。
どうしてくれんの?」
「えっ…?」
小柴君メッチャ困ってるよ。
やばい…笑いそう…
だめだこらえなきゃ…
だがそう思えたのはほんの一瞬だけだった…
「じゃあ、俺が水沢先輩もらいましょうか?」
「……はい?」