バスケより一番に
「じゃあ、もうこの辺でいいから」
「いや、最後まで送りますよ」
「いいって、もう暗いし小柴君も早く帰りな」
「あっ…でも…」
「じゃあね、ありがと」
私は小柴君から逃げるように急いで走った。
「…ハァッ…ハァ…」
何でだろう…
いつもならあんな事言われても全然平気なのに…
どうして涙が出るんだろう…
「……るしい…胸が苦しいよぉ……」
私はただ、ただ泣く事しか出来なかった。
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