バスケより一番に
「…落ち着きましたか?」
「……うん、ありがとう…それよりずっとその体勢で辛くなかった?」
「いいえ。
大丈夫ですよ」
嘘
私知ってるよ。
ずっと我慢しながら私の事を慰めてくれてたの。
「しかも、ジャージ濡らしちゃったし…
私洗ってくから頂戴」
「あぁ~このぐらいなら平気ですよ。
それよりもう遅いので早く帰りましょう」
そう言って私の腕を掴む。
――――ビクッ!!
「イヤッ!!」
私は小柴君の腕を振り払ってしまった。
「あっ……いや…ごめんね。
さっきの事もあって…」
さっきから手が震えてる…