バスケより一番に
そんな私の手を優しく包んでくれた。
「もう大丈夫ですよ。
安心して下さい」
優しく笑いかける小柴君に私は小さく頷いた。
これじゃあまるで私が年下みたいじゃん…
私は小柴君に手を引かれながらいつもの道へと出た。
小柴君の手大きいな…
「あれっ…ちょっと小柴君、血でてる!!」
「えっ?
あぁ~これですか。
大丈夫ですよ、そんなたいした事ないですから」
「駄目だよ。
いいからちょっとこっち来て」
私は近くにあったベンチに小柴君を座らせた。
そしてポーチの中から絆創膏を出し小柴君の手に貼った。
「何ですか、このキャラクター?
恥ずかしいんですけど…」
「今日助けてくれたお礼として。
それじゃあもう一枚あげるから明日も使って」
「いや、それはちょっと…」
「いいから」
私は無理矢理小柴君に渡した。