バスケより一番に




「やっぱりって…」



「見てれば分かるもん。
波奈の事」



「えぇーっ!!」




じゃあもしかして私小柴君にも!?




「あっ、小柴君は気付いてないから」



「何でそう思うの!?」



「だって、考えてみな!?
あのバスケ一筋の小柴君が、女子に興味の無い小柴君が!!
気付くと思う!?」



「……」



これってフォローしてるのか、してないのか分からないんだけど…



「留里…あのさ…」



「何!?」



「それって、私が好きでも小柴君は私に興味が無いって事だよね…」





「……」



「……」



どちらとも話しを止めてしまった。





「イヤイヤイヤ!!
まだ分からないよ波奈?
もしかしたらこれから波奈が頑張れば小柴君が波奈の事好きになるかもしれないし」



「うん…そう言ってもらえるだけで嬉しいよ…」



「そんなに落ち込まないで波奈~」




留里がそんな事言うからでしょ!!




そんな事を思っていると後ろから嫌な声がした。





「波奈って小柴君の事好きなの?」







―――――ギクッ!!




恐る恐る振り替えって見ると…









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