バスケより一番に
この時私の心の中に何かが深く突き刺さった。
「あっ…ありがとうございます」
熱くて顔が赤いのか、それとも可愛い子に拭いてもらって、照れてるのか。
見てて、イラッとする。
私は見ていられなくなり、その場を去った。
「あっ、水沢先輩!!」
勿論小柴君が私を呼び止めた事なんか知らない。
だって、だって…
「おっ、波奈。
どうだった…ってあんた泣いてんの!?」
「うぅ~留里ぃ~!!」
泣いてしまったから。