魔法の瞳




「ダメだぁ! 良いことなんにもないよ〜!」




お昼中、ユリがパンを片手にうなだれた



『どうしたの、急に』


「もうすぐ夏休みなのに彼氏が出来ない! 夏休み楽しみきれないじゃん」


『別に夏休みは彼氏と過ごすためのものじゃないでしょ。あ、じゃあ私と遊ぼうよ。暇なんだよね』


そう提案するがユリは不服そうに残りのパンを口に詰め込んだ



私じゃダメってわけか
ずいぶん分かりやすい態度とってくれるね


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