Foolish boyfriend~5年前の約束~
「俺が記念日忘れるわけないだろ。舞子こそ忘れてたんじゃねぇの?」
確かに、今まで忘れてたけどさ。さっき思い出したから全然問題なしでしょ。
「どっか行きたいとことかある?」
そういえば、最近デートしてなかったなー。そのまま家に送ってもらってたし。
「遊園地行きたいな。夜の遊園地って、行ったことないし」
歩いている最中に見えた、貼り紙。クリスマスが近いこともあって、夜景が綺麗な遊園地の写真が見えた。
「あの遊園地?」
「そうそう、あの遊園地」
達哉の指差す方向には、あたしがさっきまで見てたポスターがある。大きなポスターだから、きっと誰の目にも留まるだろう。
「ふーん。じゃああそこ行くか。明日学校帰りにさ」