Foolish boyfriend~5年前の約束~
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「最後はやっぱあれだよなー」
ジェットコースター、お化け屋敷、コーヒーカップ…とりあえず一通り乗り物に乗り終わった後だった。
「だよね」
暗くなった遊園地はライトアップしてあって、クリスマスの雰囲気が辺り一面に広がっていた。
あたしと達哉は今、観覧車の前に立っている。
やっぱり最後はこれだよね。
「二名様でよろしいですか?」
「はい」
サンタの帽子をかぶったお姉さんが笑顔で観覧車へ誘導してくれる。
あっという間だったな。
遊園地なんて、久しぶりだったから楽しかった。何より、達哉と一緒だったから。
「意外と楽しかったな」
ポツリと呟いた達哉は、窓の外を眺めている。その表情は、何だか少し嬉しそうだった。
「うん、あたしも楽しかった」