Foolish boyfriend~5年前の約束~
達哉と同じように窓の外を見ると、夜景がキラキラ光っていた。
それを見ていると、何だか涙が溢れてくる。
「なぁ、舞子…」
観覧車が少しずつ上へ登り始めたとき、達哉が小さく口を開いた。
小さな小さな声で。
「…何…?」
――――それでも
そんな些細なことでも。
あたしの不安を煽るには十分な要素だった。
何を聞かれるんだろう…?
達哉鋭いから、もしかしたら気づいてたのかな?
「何か、隠してんだろ?」
やっぱり、バレてたんだね。
「気づいてたんだ…」
隠し通せるなんて、初めから思ってなかったけど、呆気なかった。