Foolish boyfriend~5年前の約束~
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「まーいーこー、帰ろうぜ」
いつものように迎えに来た達哉。
あたしが引っ越すかもしれないのに、達哉は以外と普通。ていうか、いつもと変わんない。
「舞子ちゃん、バイバイ」
「うん、バイバイ」
クラスメート何人かにあいさつをしたあと、達哉の元に小走りで駆け寄る。
ほんとに、普通。
もう少しぐらいソワソワしたりさ、気にしてくれたっていいのに…
「なぁ、舞子。俺クリスマスは夜からデートしたいんだけど。大丈夫?」
夜からデート。
うん、何かカップルっぽいな。
「うん、大丈夫。でも、どこ行くの?」
クリスマスデートっていえばー…、イルミネーションとか?
「去年見つけた夜景スポット。ちなみに、俺と健吾しか知らねぇ場所だから。」
ニッと笑って言う達哉。
そんな場所にあたしを連れて行ってくれるなんて、嬉しいなぁ。
「夜景スポットかぁー。いいね、夜景!」
「だろー? しかも、すっげぇ綺麗だから! 舞子に見せたくて」
いつもの帰り道も、クリスマスの予定を話し合ってるだけで楽しい。
1年に一度のイベントだし。やっぱり楽しみなんだよね、クリスマス。
「そっか。楽しみだなー、クリスマス。あっ、何か欲しい物ある?クリスマスプレゼント、選ぶのって結構迷うんだよねー」
そうだそうだ。
クリスマスプレゼント買いに行かなきゃ。