Foolish boyfriend~5年前の約束~
このまま時間が止まっちゃえばいいのに…
このまま、達哉があたしの傍にいればいいのに。
離れないでほしい。ずっとずっと傍にいて、こうやってキスして。痛いくらいに抱き締めてよ。
あたしが寂しくないように、隣にいてよ。
「っは………、はぁ…」
ようやく離された唇には、まだ達哉の唇の感触が残ってる。
パッと達哉を見上げれば、再び触れあう唇。
息が苦しい。
でも、達哉はそんなのお構いなしにキスを続ける。
手で達哉を軽く押して遠ざけようとするけれど、力では敵わないから、無駄な抵抗。
抵抗していた手ですらも、達哉に掴まれて動きを封じられた。
そんな風にキスを繰り返しながら
"こんなのも悪くないかな"
なんて考えていた。