Foolish boyfriend~5年前の約束~
「じゃあ、あたしはヒロイン?」
「うん。泣き虫で、寂しがり屋で、俺のこと大好きな、可愛いヒロイン」
さらに強く抱き締められた。
「俺のこと大好きな…って、それ自分で言っちゃうの?」
「だって、事実だろ?」
自信満々に言い放った。まぁ、事実だから否定はできないんだけどね。
「事実だね。でも達哉もさ、喧嘩大好きで、あたしのことも大好きで、キス魔なヒーローでしょ」
これも、全部事実。
何だかんだ言って、あたしたちはお互いに同じくらい相手のことを想ってる。
こういうの、相思相愛って言うのかな?
「キス魔って言うなよ」
「事実でしょ。」
「するのが俺からってだけで、舞子だって大して変わんねぇじゃん。キス大好きなくせに」
何言ってんのか、さっぱり分かんなーい。