恋愛×硬派
「おつかれさん」
「おっ、早かったなー」
「まぁ」
「そこに単車あるで」
汚れまみれのユウくんは22才で仕事は整備士。意外と金になる仕事らしいで。
ユウくんが指差した方にはあたしの単車があった。
全体的に黒金に塗装されとる。それなりに改造はされとるで。
「どこが悪かったん?」
「やっぱ高回転で吹かしすぎ」
「ほんまか…、悪いことしたな」
単車は今のあたしには命より大切なモノや。無理をさせすぎちゃったな。
「まぁ、次はポシャらせたらあかんで」
「当たり前やないか」