[短編]One-Way Ticket
どれくらい経ったのだろう

カーテンから朝日が差し込んできた


私はベットに座り身を小さく固めていた


今日は


水曜日…


…―もういいや


もういいよ


那智に嫌われるくらいなら

会わない方がいい


目を閉じるとあの男たちが浮かぶ。


涙が頬をつたった。消えない記憶が私の全てを縛り付けた。


那智の顔がぼやけて思い出せない。


自分を消してしまいたい。
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