愛は地球を救わない

家を去る。


「サヨナラ。」


そう言って私は15歳の冬、家を出た。


とりあえず携帯、化粧ポーチ、財布、通帳をバックに詰めあてもなく街を歩く。



クリスマスが近いせいか街中クリスマス一色だ。


それがものすごく私を苛立たせる。


こんな雰囲気の街を歩きたくない。




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