戦国彼氏
「私からは香水よ♪あんたも少しは色気づけなさい!」


「…こ、こうすい?」


市はそれを受け取ると、ピンク色に光る液体をゆらゆらゆらゆら揺らしている。





「…………どしたの?お市。」


ミネちゃんはまさかという顔で市を見る。





「こうすいってどう使うの?」





ドッカーーーーンッ!!(皆の心臓の音)










「…お市…お願いだから誕プレあげた事後悔させないでッ。」




「同感だよ。」



「ええ!?」











まぁそんなこんなでケーキは減り時間も経ち……とうとう新政くんとの約束の時間に近付いていた。



「唯井とどこに待ち合わせなんだ?」



清ちんは時間を見ながら聞く。


「えっと…近くの公園でだよ。」


照れる私を皆は微笑ましい顔で眺める。



…ほんと楽しみだな。


顔がニヤけた時。





ショウドウテキデモイインジャナイ♪




戦国〇双の最後のエンディングの後に流れるBOAの曲が鳴った。


「新政くんからメールだ。」



携帯を開くと…




『ごめん。遅れる。』


お、遅れる!?



すかさず送信する。



『どれくらい遅れる?』




ショウドウテキデモ♪




『わからない。でも絶対間に合うから。』










………。



「どうしたんどす?変な顔して。」


里子ちゃんは市のしかめっ面に気付く。






「…う、ううん!何でもないッ!ねぇ、皆もっと遊んでかない?」


< 103 / 109 >

この作品をシェア

pagetop