戦国彼氏
「里子達も帰っちゃったし…私達は私達で楽しみましょ!」


ミネちゃんが明るくそう言いかけた時。



コイノマホウカケテアゲルヨ~♪



ミネちゃんのお気に入りのリアちゃん着信が鳴った。


「もしもし?…えっ…今から?」





ミネちゃんは電話を切ると私の方へ振り向く。



「ごめんお市ぃ…勝人くんが今から会えないかって…」



「あ……うん!全然いいよぉ。…また明日ね。」



「本当にごめんね!」


ミネちゃんは申し訳ないという顔で帰っていってしまった。











………………。



残された3人はポテトチップスをボリボリ食べる。


ボリボリ…





ボリボリ…




「し…慎くんはっ?今日何時に帰る?」


市は笑顔で聞くと、慎も笑顔でああと頷く。


「俺今日泊まるしぃ♪」


「また泊まんのかよ!?」


バシィィンと清ちんのスーパー空手チョップが慎くんの頭を叩き割った。



「まぁまぁ清ちん落ち着いて…。」








……新政くんどうしたのかな。


今日はケーキ食べようって言ってたのに。




…もしかして女の子と遊んでるとか!?



いやいやない!!


そんなこと……ない…。





早く来ないかな…









私は携帯を握りしめた。
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