戦国彼氏
息を殺して顔を見ようとするとあらビックリ。


唯井新政だ!!






やっぱり…どっから見てもカッコィィなぁ…


キリッとした切れ長の目。


潤った唇。



茶髪のような金髪のようなサラサラの髪の毛。



高い身長…





まるで王子様やぁ~!







しばらく見とれていると、ゆるゆるズボンのポケットから何かを取り出した。






…………え………






タバコ………。








ライターの火をつけると、それを口に運ぼうとする。






ちょっ…



「ちょっと待ったぁぁぁ!!」




私は高い所から大声を出して飛び降りる。



当然唯井新政は驚いていてヤバイものを見つかってしまったという顔をしている。




「タバコなんて吸っちゃ駄目だよ!!!」



指差す私を見て、唯井新政はニコッと微笑む。


「あんた何?てか誰?」





「私は市川市。お市って呼んでね☆」


って自己紹介してる場合か!!



「とにかく!学校では…じゃなくて、未成年は煙草を吸ってはいけませんですよ!」









「…あんたにそんな事言われる筋合いないと思うけど?てか一人で弁当食ってる根暗に言われたくねーし。」






くぅ~!!顔は浅井長政様そっくりなくせに性格はこんなにもひねくれているとは…ッ






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