戦国彼氏
またまた放課後。



私はミネちゃん達と別れ、下駄箱の前で身を潜めていた。


「や…やっぱ新政くん来るのかな…」


「さあ。来るんじゃねーの?」



「そうかな…って何で清ちんがいるのーーッ!?」



さっきバイバイして別れたはずじゃ…


「うるせーなぁ。ただ俺も唯井新政が気になるだけだ。」



え!?ま…まさか…


清ちん、唯井新政のことをーーッ!?


「お待たせ。」



しゃがんでいたため、上から声がして顔をあげるとそこには天使の微笑みが。


や、やっぱり来た!!



「…なんで浅木がいんの?」


唯井新政は隣にいる清ちんを横目で見る。


清ちんも唯井新政を睨んでいる。



や…ヤバイッ。


「ええとそれはーッ!!清ちんがどうしても来たいって言うので…」


「ふぅん?ま、いいや。行こ。」



ギザ危ねッス!!


こんなんいつまで保つか…







私達は渋々唯井新政についていった。





――――――…………



歩いてから約15分。


ついた場所はなんと六本木ヒルズ。




「何食おうかな♪」


ルンルン気分の唯井新政はここ、絶対高ぇだろ。と思うほど高級なカフェ。




「あ、あのー…新政くん?私そんなにお金持ってないんですが…」


「何言ってんの?俺奢るって言っただろ。」

と強引な唯井新政。
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