戦国彼氏
いやいやそーいう事じゃないでしょ。


…と思いつつもお腹が腹ペコのため中へ…



「いらっしゃいませー。」



席についてメニューを広げると目玉が飛び出そうになった。







ここここ、コーヒー一杯1050円ー!!?

105円ではなくて1050円!?


コーヒーに一体何入れてるんですか!?



「なんでも好きなの頼んで。」


慣れてる様子の唯井新政。こんなに太っ腹の人生まれて初めて見た。



「…な…なんか悪いよ。私が勝手に倒れたんだし…」


「なんで。俺の気すまねーし。」


「でもここ凄く高…」


「頼めよ。」



殺気たっぷりの顔で言われ、私はぶるっと寒気がたつ。



「は…はひぃ…ッ」








結局。


一個2136円のケーキを頼んだ私達。(高!!)


一口一口が手が震えて何度も零しそうになった。



さっきから一言も喋らない清ちんと唯井新政。


私は気まずくてどうしようもなく気まずくて…そう!会話があれば気も安らぐわ!!




「……あ…清ちんのマーブルケーキ…おいしそうだねぇ!」


「勝手に食えよ。」




会話終了。





…ぅぅ(T_T)


でもめげない!!



「あ、新政くんって何人家族!?」



「……親前に離婚したから。」





撃沈。








お店にいる30分間。

まるで地獄のようだった。


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