戦国彼氏
―――――――………店を出ると、私は大きな大きな溜め息をついた。



なんなの…


カフェでこんなに疲れたことないし…!!!



「早くしろよ。市。」


清ちんは苛々しながら私を見ている。


くそぅ…半分清ちんのせいでもあるのに!!


「ちょっと清ちん!どぉすんの?私帰りたい!!」


「はぁ?せっかく来たんだしもっと探ろうぜ。」


「なにを!?」


「唯井新政を。」



ヒソヒソ話していたつもりだったが、唯井新政は私達をじっと見ていた。


「市。ちょっといい?」


「え?」


唯井新政に呼ばれ、私はなに?と近付く。


その瞬間ぐいッと手を掴まれて唯井新政は走り出した。


「え…ッ!?ちょっ…」


「市!?」




清ちんは追いかけてくるが、信号の場所で赤になりやがてはぐれてしまった。









な…なに!?なんなの!?





なんで私は誘拐されてるんだーーッ!!?







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