戦国彼氏
第二章 悪魔な初カレ
ピコピコン!!


ドッシュバーッ!!



バヒュンバヒュン!!


「こらーッ!!市!いつまでやってるの!早く寝なさい!!」





……帰ってきてから、小4時間戦国ゲームをやり続けていた。



市。何も考えるな。


『彼女になれ。』



あれは悪い夢なんだからー!!



そうよ。五臓が悪くなっているときは悪い夢を見るものなのよ!!(走れメロスより)





画面の中の浅井長政様…



『市!?無事か!?』


『うん。大丈夫だよ!まだまだ負けられないから!』




『市…あまり無理をするな。そなたを失いたくない!!』



ああ…



「あなたはとっても素敵なのに…どうしてあの悪魔はあんなにも悪魔なの?」






その時、突然窓を叩く音が部屋に響いた。



ドンドンッ!!



「なになに!?」



窓を開けると、清ちんが勢いよく部屋に入ってくる。



「い…市!!お前帰ってきてたのか!?アイツ…唯井になにかされなかったか!?」


「だ…大丈夫だよッ。特に…何もされてないし…」



そう言うと同時に、清ちんは思いっきりチョップをかましてきた。


「痛ッッたぁー!!」

「アホ!!お前はやっぱりアホだ!!何ヒョイヒョイついてってるんだよ!?何かあったらどうする気だよ!?俺はッ…」






清ちんは言いかけて、私の肩から手を離す。





「もういい…。」



そう言って部屋から出ていってしまった。
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