戦国彼氏
「ねッ。ゲームしよ?」


怪我の手当を終え、暇になった私はプレステに電源を入れた。


「いいけど…俺初めてする…。」


「嘘!?やったことないの?」


唯井新政はこくんと頷いた。


意外~…


「いいよ♪私が教えてあげる。ここのボタンがジャンプで、ここで移動できて…」


「おぉ。すげぇ!」



「そうそう~ッ!!早く家康倒して!」



―――――――………

40分後。


「ちょっ…その技ヤバイって!!」


「俺の技が受け止められるかな?」



『真田幸村軍勝利!!』


ま……負けたぁ~!!


…唯井新政はすぐに上手くなった。


「く…屈辱だっ!」


何なのコイツ!!


初めてやったって言ってたくせにどんどん上手くなりやがる。


ただ者じゃあないな…←(ダレダオマエ)



「俺このゲーム好きかも。」


「え!ホント!?」



「何かハマる。」



唯井新政はそう言って微笑む。


私は満面な笑みで喜んだ。
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