戦国彼氏
ミネちゃんはわざと明るく言う。


「臭い奴だけど頑張る…。」


「臭いけど頑張れ!」



今頃臭い臭いと言われている担任はくしゃみをしているだろう(笑)





―――――――………


放課後に私は職員室に向かった。


「唯井の住所か~い?それを聞いてど~するんだ~。」


「きょ、今日は唯井くん欠席してたので…風邪だったらお見舞いに行こうかとですね…ッ!」


ほ~う。と担任は頷く。

「お前ら付き合ってたのかぁ~。」


「違います!!!」







職員室を出ると同時に、私は溜め息をつく。(新鮮な空気に浸りたくてだけど。)




携帯を開くがメールはきていない…


新政くん…どうしたんだろ…




心配だなぁ…




ミネちゃんは今日バイトで来れないし、清ちんと一緒に行こう。


「清ちん!行こう♪」


鞄を手に取ると、清ちんの腕を掴む。


清ちんは嫌そうな顔で振り向いた。


「唯井の家に行くんだろ?俺邪魔じゃね?」

「邪魔じゃないよ?」


「いや、お前はそうでもさ…」




清ちんは困った様子だったが、私の一生懸命な説得に負けてついてくることに…



「新政くんどうしたんだろうねぇ。」


寂しそいにポツリと呟く。


「…………さあな。」

清ちんは目線を逸して冷たく言い放った。


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