戦国彼氏

※ここからは明かされなかった清ちんと那己くんの時間をお送りします。










お市と里子が厨房へ向かった後。


清ちんと那己くんにはしばらくの沈黙が。





「…あいつらは元気だなー。」


と清ちんは呟く。






しかし那己くんが考えていることは違った。


静かに目を光らせていたのだ。




「清史さんは市川さんと付き合っているんですか？」


「は！？全然違ぇよ！」



清ちんは顔を赤くする。


那己くんはそうなんですか。と呟いた。




「じゃあ彼女さんはいるんですか？」


「…今のところいないな。(ずっとだけど。)」




「ふーーーん。」


「那己(いきなり呼び捨て)はどうなんだよ？」



すると那己は急に頬を赤く染める。



「そんな…気になる人はいますよ？」



清ちんは思った。




これは絶対里子のことだと。




「ははーん。そうかそうか！やっぱり男だからなー。その変は…な？(どこのオヤジだ)」


「でも…僕幸せです。そんな人と二人っきりになれるなんて…」


「？何が？誰と？」



那己は清ちんの手をギュッと握る。



「…はっ！？」


「僕…あなたに一目惚れしたんです！！」



「えええーーッ！！？(俺かよー！？)」





その瞬間、




那己の身体は清ちんの元へ抱き付かれた。







「うわぁぁぁあああ」