戦国彼氏

…そして放課後。


私達は那己くん達と待ち合わせしている駅へ到着した。



「あ！お市さん達や。」


里子ちゃんは那己くんを引っ張ってミネちゃん達にペコッと頭を下げた。


「初めまして。里子いいます。こっちは那己くん。」


ミネちゃんは挨拶し終えると、私を隅へと引っ張る。



「なんなの！？あの美少年美少女は！！超良いじゃない！！」


「な…何が良いの？」







一方清ちんは何かの視線を感じるが、一生懸命目を逸していた。




「清史さん。また会いました…ね。」



ゾクゾクゾクゥッッ


今にも泣きそうな顔でじりじり近寄ってくる那己くんから後退りをしていた。







――――――――……


「それじゃあ那己くんはいつもの電車に乗ってね。」


那己くんと里子ちゃんがいつも乗っている電車が到着するまであと１０分。



その間に私達は計画を練っていた。




まず、里子ちゃんと那己くんは普通に電車に乗る。


その後に市と唯井新政は那己くん達と少し距離をおいて後ろへ。


ミネちゃんと清ちんは那己くん達と少し距離をおいて両脇にという位置が決まった。


その間に痴漢野郎が現れたら確保！！！