戦国彼氏

ウラハラコイ

痴漢騒動からいっぺん。


なんか突然お市のストライク事件になってしまった中、ミネちゃんと清ちん、里子ちゃん、那己くん、新政くん、慎くんは私の家ではりつめた空気が漂っていた。←(ついてきたのかよ!?)





「…お市、あんた一体どうしちゃったの?」


ミネちゃんは汗を流しながらさっきの事を思い返す。




「な…なんか…ドキドキがヤバくて…」


ドシュン。ドシュッ。


「そ…それは何故?」


「し…慎くんの顔みたらなんか急になりまして…」


バシュッ。ダダダッ。


「あらそうなの…って戦国ゲームするのやめなさいよ!!」



さっきから戦国ゲームをしながら喋る私にミネちゃんはついに怒鳴る。



「ご…ごめんでもッ!!まだ終わらなくて…」


「明智光秀なんてどうでもいいでしょぉ!?」






――――――――……


戦国ゲームの電源も切り、静まり返った部屋でミネちゃんは口を開いた。



「で。お市は神田慎くんを見てドキドキしたと?」


「うん。」


「…それは何故?」








ドキドキと皆は私の答えが出るのを待っている。


私はゴクンと生唾を飲んだ。







「し…慎くんは…ッ」



ドキドキ…











「伊達政宗そっくりなの……ッ」


「またそれかぁぁぁぁああああ!!!」



清ちんのハイパーチョップがバチィッと私のオデコを跳ねる。
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