恋奏~love harmony~








「マリ」


「!?!?!?」



突然、後ろから何時間か前に聞いた声が聞こえた


「ソウ…」



しまった
この丘はソウも良く来ていたんだっけ

つい忘れてた。



それに昨日のこともあって会いたくなかった



「…………」


「…………」


「はよ」


「…おはよう」


てっきり昨日のことについて問われるだろうと考えていたあたしはちょっとびっくりした

それと同時に安心もした



4年前のことはまだなにも喋りたくなかったから。



と言っても昨日の電話は結局あたしが言葉を返せなくて
無言になった挙句何も言わずに切ってしまっていた。

そりゃ、肯定と同じようなものでソウも気付いているだろう。






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