恋奏~love harmony~
#2
あれから何日か過ぎた
ある土曜日
あたしは駅前の時計台の下にいた
なぜなら…
「まりちゃーん!!」
今日は小春と待ち合わせしているからだ
「お待たせ!
行こっか!」
初めて話したあの日から
小春はずっとあたしに付きまとってきていた
どんなに冷たい言葉を言っても凹まない彼女に
いつの間にか心を許してしまっていたあたし
そんな訳で普段無口なあたしだけど
彼女の前ではちゃんと言葉を返している
「じゃあ、まず買い物行こう」
「ん。」
丁度3時頃に待ち合わせをしたあたしたちは
太陽が真上で見守る中
近くにあるショッピングモールに向かう