恋奏~love harmony~
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まりへ
まりがこの手紙を見ているときにはもう私たちはこの世にいないいんだろう
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ばっ……
そんな始まりの文が目に入ってきた
その文を理解した途端、あたしはつぎを読むのを本能的にやめていた
「まりちゃん?」
「大丈夫か?」
「……あの、この手紙
ちょっとあずかっても良いですか?」
「ああ
その手紙はまりのだからな。
まりの好きにするといい。」
「ありがとう
ちょっと外の空気吸ってくるね」
此処で見るのがなんとなく戸惑われた
「遅くなるときは連絡しなさい」
「うん」
あたしは手紙をとり
部屋に上着と携帯を取りに行ってから家を出た
家を出たあたしの足は自然といつもの丘に向かっていた