恋奏~love harmony~







そう思って傍を離れようとすればパシッと手首が掴まれた



「ソウ?」


「…側に、いて」


「でも、何か食べないと…」


「…………」


これじゃ埒があかない。


「ソウ、毛布って他にある?」


あたしが問いかければソウは視線をクローゼットに向けた



「ちょっと開けるね?」



断りを入れてクローゼットを開けると

布団などもいっぱい入っていた


その中から一番取りやすい位置にある黒い毛布を取り出すと

ソウに声を掛けて一緒にリビングに行った









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