恋奏~love harmony~







「お粥食べれる?」


「あぁ」


「じゃあ、はい」


「さんきゅ」


ソウはうつろな目でお粥を受け取ると恐る恐る口にした


熱くないかな?


「味大丈夫?」


「ん。
うまい」


「良かった」


風邪のせいで味はそんなに分からないかもしれないけど
ひとまず安心した



15分くらいかけてお粥は完食された


「じゃあ、次薬ね」


お粥の器を受けっ取って薬と水を渡す


「………」



でも、どれだけ待っても薬はあたしの手の中にあるままだった


「ソウ?」


「いらね」


…………!?






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