恋奏~love harmony~







そこであいつが口にした〝まり”


初めは何のことか分からなかった俺だけどすぐにあることを思い出した



不良校 進学校 めちゃ進学校と並ぶ3校の進学校に通う

街で有名などこか儚げでクールな美少女の2年生




〝大野まり〟









まさかその〝まり”?


でもどこで…

いや、こいつはいつもふらっとどこかに出かけるときあるしその時何かあったのかも


じゃないとあの奏が女の名前を覚えてるわけがない。

それに、この広い街であれほど有名な彼女だ。
奏が彼女に目を付けるのはあるかもしれない



「わかった
まりだな」


「………」


奏は何も言わなかったがたぶん連れて行けばいいのだろう

人と関わらない奏だけど長く一緒にいればなんとなく奏が何を言いたいのか分かってきた



分かるやつはまだ全然いないけど。






俺はそれからすぐに車を呼んで進学校の青葉高校の下校時間に合わせて向かった





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