銀杏


こっくり頷くおばちゃんにもう一度念押しした。

「ホントにホント?」

「うん。ホントにホント。」

ぎゅっとしがみついて離れなかった。おばちゃんも咲を抱き締めて背中をポンポンとしてくれた。

「咲ちゃん。おばちゃんたちは先生とお話があるから荷物をまとめておいで。今日から一緒に暮らそうね。」

こうして咲はおじちゃんとおばちゃんの子として尊と一緒に暮らすことになった。




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