銀杏
咲と尊の攻防
尊と一緒に朝食を食べる。
大好きなウインナーを最後に食べようと取っておいたのに、「もーらい。」と横から盗られ、あっという間に口の中。
「あー!盗ったあ。最後に食べようと思ったのにぃ!!尊のバカ!」
隣に座る尊の足を蹴った。
「いってえな。何すんだよ!」
「あーっ!二回も蹴った。咲、一回だけしかしてないのに。」
朝の忙しい時に喧嘩勃発。おばちゃんの、「いい加減にしなさい!」の一言で喧嘩は止めたものの、お互い睨み合った。
洗面所に行けばどっちが先に使うかでまた喧嘩。
玄関で靴を履くのを邪魔したりと二人の攻防は続いた。
おばちゃんはこんな喧嘩ばっかりの私たちにきっと呆れていたことだろう。