銀杏


「北条さん、ありがとうございました。戻ります。」

「送ろうか。どこへ行くの?」

「いえ。自分で行きます。」

門まで送ってもらい、ペコリと頭を下げ、もう一度尊の学校へ向かった。

途中何度か電話をかけたけど繋がらない。

怒ってるのかもしれない。ううん、きっと怒ってる。それでも今日ちゃんと話をしなければ…。

そう思うと、自然と足は速くなっていった。




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