銀杏
みんなが戻って来てバスが出発しても私はずっとふくれていて、尊が何を言おうと全く返事をしなかった。
始め、ちょっかいを出してた尊は何で私が怒ってるのかわからなかったみたいで、「さーきちゃん?」と機嫌をとるようなこと言ってたけど、最後には、「何だよ。何で怒んだよ。」と尊も口をきかなくなった。
宿泊施設へ到着するまでに牧場の見学があった。
近くで見る牛は大きくて迫力がある。そしてあちこちに落ちてる牛の糞も迫力…。
「あーっ、そこフンフン!」
「きゃー!踏んだ…。」
「いやー、バス乗らないでよぉ!」
「うわあ、きったねえ。」
その後はお弁当を食べ、新鮮な牛乳を飲み、宿泊場所へ向かった。
バスから見える景色は一面の牧草地に点在する牛たち。それを抜けると山の中へと入って行った。