銀杏
俺は気持ちが抑えられなくなって…また雪乃を責めて泣かしてしまった。
………
あの時、もう少し気持ちがコントロールできてれば…雪乃を失うことにはならなかっただろう。
だがそうすると咲とは出会えなかったかもしれない。
全ては運命なのか…。
為るべくして成ったというのか。
皮肉なものだな。
結局、雪乃も咲も両方は手に入らないということか。
………
これからどうしようか。
先ずは透の方を片をつけるか…。
それから…咲。
その後は、結果次第だが一波乱あるだろうな。
そろそろ覚悟を決めないと。
雪乃。うまくいくように、最善の方法で過ごすことができるように、祈っててくれ。
透との約束を果たすために駅に向かった。